早く生まれてきてしまった中二病の話☆やっとあなたの時代がきた

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どの時代にも中二病は生息しているようだ☆

 

 

<今回のオススメ!  名作キーフレーズ Pick up>

アニメ(映画)「斉木楠雄のψ難」 より引用

「俺の名は漆黒の翼 通りすがりのエクソシストだ」

「気にするな ただの中二病だ」

 

 

事実は小説より奇なり

生きていると、色んな人との出会いがあるものだ。

 

その中には「完全に時代を間違えて生まれてきたね」という人もいたりする。

 

ここでは、過去に出会ってきたそんな奇才についてお話させていただこうと思う☆

 

 

この話をすると大抵「話盛り過ぎだ」とか、「妄想?」とか言われるのだが、

 

紛れもなくフィクションばりのノンフィクションである。

 

 

出会い

それは、私が中学1年生の時に遡る。

 

何学期かは忘れたが、とある二人の女子生徒がある時に転校してきた。

 

片方の子の父親ともう片方の子の母親が再婚し、義理の姉妹になったという二人だった。

 

この時点で、もはやドラマっぽい(苦笑)

 

 

片方(以下、Aちゃん)は控えめな清楚系で、みんなに慕われている感じの子だった。

 

もう一方は(以下、Bちゃん)、ちょっとヤンキーっぽく、見た目も性格もキツめ。

 

いつもBちゃんはAちゃんにキツい口調で接していた。

 

なので、周りの人たちが「可哀そう…」と同情することも多かった。

 

Aちゃんはヒロインっぽく、Bちゃんはまるで悪役令嬢のようだった(苦笑)

 

 

ドラマとかだと、Aちゃんのような控えめな子の方が実は性格が悪かったりする。

 

だけど現実はそんなひねりはまったくなく、見たまんまの二人だったw

 

私はBちゃんの方が仲良かったのだけれど、

 

「Aちゃんに当たり強いな~(^^;)」とはいつも思っていた(苦笑)

 

 

私の中学は5クラスあって、私とBちゃんは違うクラスだった。

 

Bちゃんが転校生だったのもあり、しばらくお互いの存在を知らなかった。

 

ある放課後にBちゃんのクラスを通ると、誰かの姿が見えたので教室をのぞき込んだ。

 

そして、私がBちゃんに「何してんの?」と話しかけたのが出会いのきっかけだった。

 

 

Bちゃんはとっつきにくい雰囲気で、クラスでも浮いている感じだった。

 

まだ友達もいなかったようで、私に話しかけられた時もちょっと驚いていた。

 

しかし、すぐに「ああ、これ?こっくりさんだよ☆」と答えたBちゃん。

 

その顔はまさにドヤ顔だったな…と、今でもかすかに覚えているw

 

 

こっくりさんとキューピットさん

こっくりさんとは、当時女子達の間で面白おかしく流行っていたオカルト遊びだ。

 

似たようなものに、キューピットさんというのもある。

 

こっくりさんの場合は十円玉を、キューピットさんの場合は鉛筆やペンを、

 

向かい合わせの二人が一緒に持ち、紙の上に滑らせるというもの。

 

こっくりさんやキューピットさんといった得体のしれない何かを降臨させ、

 

文字や数字の書いた紙の上を滑らせる事で、我々の質問に答えていただくのだ。

 

例えば、「〇〇くんは私の事が好きですか?」などという質問の後に、

 

紙に書いてある「YES」や「NO」を十円玉やペンなどで指してもらうといった具合だ。

 

もちろん十円玉やペンが勝手に動くわけはなく、どちらかの人間が動かしているわけだが、

 

あくまでも「こっくりさん」や「キューピットさん」が答えてくれている体なのだw

 

ちなみに私が動かした時、相手に「動かしてるよね!?」とすごい怒られた事があるw

 

でもどちらかが動かさないと成立しないんだよ、この遊びはw

 

霊なんかこれっぽっちも信じてないくせに、やたらと面白さを感じていた私だw

 

 

私もそれまでクラスの友達とも何度かやった事があったわけだが、

 

一人でやっている人を見たのは初めてで、いささか衝撃を受けたのも覚えているw

 

彼女は「私は一人でも出来るんだよ」となぜか粋がっていたが、

 

「一緒にやろうよ」と誘ったら、嬉しそうにすんなり承諾してくれた。

 

Bちゃんはいわゆるツンデレなのだw

 

こうして、私たちはあえなくこっくりさん仲間になったw

 

 

クリスタルと言いはる物の正体

放課後の教室だと、先生や部活帰りの人達と遭遇して見られるのも気まずかった為、

 

鍵のかかってない穴場の資料室倉庫を拠点とし、私たちは専ら放課後そこで遊んだ。

 

彼女は決まっていつも透明な置物のようなものをカバンに忍ばせていた。

 

こっくりさんやキューピットさんをやる際は、それを必ず紙の上に置く。

 

「このクリスタル(透明な置物)がさらに力を与えてくれる」と言っていたw

 

ある時は、このクリスタルの光が空を指しているのがわかるかと聞かれたので、

 

「ちょっとわからない。。」と答えたら、

 

「霊感が無い人には見えない光なんだ」とドヤ顔されたw

 

余談だが、後々考えたらこれってラピュタじゃない?w

 

ムスカ大佐かよw

 

 

彼女が「クリスタル」と呼ぶその透明な置物は、霊界から特別に与えられた物だという。

 

しかしその後、家族旅行の際に寄ったお土産屋で偶然同じ物を発見。

 

それは、“ブンチン”として売られていたw

 

彼女の名誉のためにも、もちろん言っていない。

 

 

覚醒

最初から飛ばし気味のBちゃんだったが、とうとう本格的に目覚めてしまう時がきた。

 

私のクラスにBちゃんが息をきらしてやってきた日のこと。

 

「大変な事が!放課後、いつもの場所に来て!」と言い残し、早々と去っていった。

 

 

どうしたものかと放課後資料室に行ってみると、なにやら様子がおかしいw

 

いつもは使われる事のない黒いカーテンが全部閉められているではないか。

 

物々しい雰囲気の中、険しい顔をしたBちゃんが椅子の上に胡坐をかいて座っていた。

 

 

「今日はなんかとてつもない事があるな」と予感した私。

 

満を持して話を聞いてみると、なんと今まさに霊界が危険な状況だと言うのだ。

 

 

そして、なぜかこちらに使者を送ったという手紙が届いたのだという。

 

霊界がピンチな時に、平和な地球になぜ使者を?などという疑問もあったが、

 

とりあえず最後まで彼女の話を聞こうと、そこはあえてスルー。

 

今度はひじきみたいな謎の「~」文字で埋め尽くされている手紙?を見せられた。

 

「なんて書いてあるかわかんないよ」と言うと、またいつものドヤ顔。

 

そのひじきのような「霊界の文字」とやらを通訳してくれた。

 

そこには「使者として蔵馬という者を送った」という書かれているという…。

 

えっ、蔵馬…?(驚)

 

 

ちなみにその頃、世の中は「幽遊白書」が流行っている時代だったw

 

少し前に「幽遊白書知ってる?」と聞かれ、「あんま詳しくない」と答えていた私。

 

いや、でもさすがにキャラくらいは知ってるけどねw

 

正直、どう突っ込んでいいのかわからず…w

 

なにより、ノッてる彼女の勢いを止めたくなかったので、

 

とりあえず相槌を打ちながら、ただただ聞きに徹していた。

 

そして、次の週は、霊界からの使者に「飛影」が送られたとの報告を受けたw

 

このままいくと「戸愚呂兄弟」まで出て来そうだな、と内心思っていたことは言うまいw

 

普通の学校生活では目立たず、放課後にこそ輝く彼女が私は何より好きだった。

 

 

いつかは終わりがくる

でも、そんな楽しい日々は突然終わりを迎えてしまう。

 

転校して1年ほどで、彼女がまたどこかへ引っ越してしまったのだ。

 

Bちゃんからは転校することだけしか聞いておらず、詳しい理由は知らなかった。

 

しかし、「どうやら親御さんたちが別れたらしい…」と、後から風の噂で知った。

 

 

彼女ならどこ行っても、図太く我が道を生きていけるだろうとは思う。

 

でも、彼女の話が聞けなくなるのは正直つまらないし寂しく思った。

 

 

あれから今まで、彼女には一度も会っていない。

 

もしかしたら彼女こそが霊界からきた使者で、幻だったんじゃないかとさえ思う。

 

 

中二病という名の才能

個性が重視されるこれからの時代にはなじむ

 

今ならわかるが、彼女はいわゆる「中二病」だった。

 

今の時代だとそんな名称もつくくらい愛される事もあるのかもしれない。

 

でも、あの時代だとドン引きされるだけで、その才能に多くの人が気づけないのだ。

 

ただでさえ彼女の素行はかなり怪しげだったので、近づく者も少なかった。

 

そんな彼女を見る度に、

 

時代を完全に間違えて生まれてきてしまったな…とつくづく思う私だった。

 

 

仇となっていた感性が、これからは武器にもなる

 

周りから浮いてて変わり者と言われていた彼女は、逸材だったと思う。

 

私も同類だったからかもしれないが、昔から独特な感性の人に惹かれるのだ。

 

そんな私の唯一の取り得は、人の長所を見極める能力だと自負している。

 

そして、彼女に対しても、あの想像力(妄想力)はもはや武器だと思っていた。

 

 

あれから長い年月が過ぎ、今となっては彼女がどこでどう生きているかはわからない。

 

だけど、自分の子供が書くひじきみたいな文字を見て、ふと彼女を思い出す。

 

また、どこかのお土産屋へ入ると、たまにあのブンチンを探してしまう自分もいるw

 

もしも、もう一度彼女に会えたら、こう言いたい。

 

「中二病、万歳。」

 

 

アニメ(映画)「斉木楠雄のψ難」

高校生の超能力者である斉木楠雄の周りにはいつも不思議な人達が集まってきて、次から次へと災難が降りかかってくるという爆笑コメディ。

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